都内の女子校は全部で10校!男子校の5倍です。
都内にある私立小学校で、男子校は暁星小学校と立教小学校の2校しかありません。それに対し、女子校は10校もあります。私は人生で女子校に通った経験がなく、女子校に憧れたこともない人生だったので、なぜ私立小学校を選ぶにあたって女子校が人気なのか、今一つピンときませんでした。
でも、娘のお受験を通じて女子校について自分なりに調べたり実際に足を運んでだりして、すっかり「女子校に行かせたい!」と思うようになりました。
理由は、なんとも曖昧ですが「女子校独特の空気感」があることです。共学校の公開授業にも何度か足を運びましたが、やはり女子校の空気感とは全く違うのです。どうして違いが生まれるのか、自分なりに分析してみたポイントをお伝えします。
ポイント
①礼儀や作法等、しつけや生活指導をきちんとしてくれる学校が多い。学校によっては茶道や華道、着付け等を授業で行う学校もあります。女子ならではの美しい所作が身に付く機会が多いのでしょう。
②異性の目を気にせずに過ごすことができる。小中学校の頃、先生の言うことをまじめに聞いたり勉強を頑張ったりしていると茶化してくる男子っていましたよね。女子校の方が、自分のやりたいことに集中して取り組むことができるのではないかと思いました。
③自立心やリーダーシップが育ちやすい。共学校だと、体育祭は男子、音楽祭は女子中心といったように、性別による役割分担が生じてしまいます。女子校であれば全ての役割を女子が担うことになるので、自然としなやかさとたくましさが同時に身に付くのではないかと思いました。
④女子の心身の成長の合った教育を受けることができる。一般的に、女子の方が心身の成長が早いですよね。その成長度合いにあった教育が受けられる点は大きな魅力だと感じました。

都内女子校を徹底比較!
早速、女子校10校を比較していきたいと思います。「働きながらでも通いやすいか」という視点もお伝えできればと思うので、給食の有無と学童についても記載しています!(参考までに中学校の偏差値も載せています)
最寄り駅 | 宗教 | 附属 | 中学偏差値 | 給食の有無 | 学童の有無 | 1日校※2 | |
雙葉小学校 | JR 四ツ谷駅 徒歩3分 | カトリック | 幼~高 | 69 | あり | なし | 〇 |
白百合学園小学校 | JR総武線飯田橋駅徒歩10分 | カトリック | 幼~大 | 68 | なし | なし | 〇 |
聖心女子学院初等部 | 東京メトロ南北線・都営三田線「白金台駅」徒歩10分 | カトリック | 小~大 | ‐※1 | なし | あり | 〇 |
田園調布雙葉小学校 | 東急大井町線「九品仏駅」徒歩10分 | カトリック | 幼~高 | ‐※1 | なし | なし | 〇 |
東洋英和女学院小学部 | 都営大江戸線「麻布十番駅」徒歩5分 | プロテスタント | 幼~大 | 62 | あり | なし | |
立教女学院小学校 | 京王井の頭線「三鷹台駅」徒歩1分 | プロテスタント | 幼~大 | 64 | あり | なし | |
日本女子大学附属豊明小学校 | 東京メトロ副都心線「雑司が谷駅」徒歩8分 | なし | 幼~大 | 56 | あり(週2弁当) | あり | 〇 |
東京女学館小学校 | 渋谷駅または恵比寿駅からバスで10分程度 | なし | 小~高 | 52 | あり | なし | |
光塩女子学院初等科 | 東京メトロ丸の内線「東高円寺駅」徒歩7分 | カトリック | 幼~高 | 50 | なし | なし | |
川村小学校 | JR山手線「目白駅」徒歩2分 | なし | 幼~大 | 45 | あり | なし |
偏差値出典:シリタス
※1 聖心女子学院、田園調布雙葉は中学入試は行っていない。
※2 考査日が11月1日の学校に〇をつけました。

宗教教育について
都内女子校10校中7校がミッション・スクールです。説明会の冒頭にお祈りをする学校や、聖堂を見せていただける学校もありました。さて、キリスト教はカトリックとプロテスタントにわかれます。普段から信仰がある方なら違いを理解できていると思いますが、特に信仰がない人にとっては未知の世界ですよね。
簡単に説明すると、カトリックにはローマ教皇を頂点とする教会という共同体があり、神が宿る家としてそれを捉え、その存在に伴う権威や伝統、慣習を重視します。カトリック教会には、十字架に加えマリア様とイエス様の像があります。修道会が存在しています。
プロテスタントは聖書の言葉のみに神=信仰を見出します。プロテスタント教会には、マリア様やイエス様の像はありません。基本的に修道会もありません。
具体的に学校生活に影響があるのかというと、プロテスタントは生活そのものよりも「聖書の言葉」を上位概念としているため、「礼拝」が重視されています。そのため日曜日の礼拝を義務としている学校が少なくありません。カトリックの学校でも日曜日の教会学校への出席は推奨されますが、ほとんどの場合は各家庭の判断に任されています。
また、カトリック校は儀式や形式を重んじ、日々の生活スタイルに厳格で、授業中の態度・姿勢など、いわゆるお行儀に厳しい学校が多いです。
プロテスタント校は、礼拝の時間のマナーは厳しい指導がありますが、授業中をはじめとするその他の時間は、個性と自主性を育み、気づきを待つ、という考え方のもと、比較的のびのびしています。

給食について
特にワーママにとっては給食の有無は大きなポイントですよね!私はまずはじめに給食があるかどうかチェックしていました(汗)
白百合、光塩は基本的にはお弁当ですが、希望者はお弁当を注文することができます!聖心は週に2回お弁当を注文できる日があるようです!「完全にお弁当のみ」は田園調布雙葉だけですね。
学童について
聖心に学童ができた時、ちょっとした話題になりましたね!まだまだ学童なしの学校が多いのが現状ですが、時代の変化とともに共働き家庭への理解が加速することを願うばかりです。
ちなみに、川村小学校は学校独自の学童はありませんが、ウィズダムアカデミー目白校と提携していて、特別料金で利用できます!こういった配慮は大変ありがたいですし、どんどん広まって欲しいと思います。
最後に
最終的には学校の理念や運営方針に共感できる学校を選ぶことになるかと思いますが、毎日通うことになるので、各家庭のライフスタイルに合っているかということも大事なポイントになってくるかと思います。
何より、実際に足を運んでみてその学校の雰囲気や在校生の様子を掴むことが大事だと思います。オープンスクールや公開授業がある場合には必ず参加することをお勧めします!
